日々帳

140字で足りないつぶやき忘備録。

2017-01-01から1年間の記事一覧

スタンド・バイ・ミー ヤギ編

子ヤギたちは生後三日ほどすると小屋を飛び出して牧場デビューし、ぴょこぴょこ跳ね回りながらこの世界を謳歌している。一週間をすぎると、柵の隙間をくぐり抜けて、外の世界に冒険をしにいく。耕運機や草のストックが積まれた建物の奥は、長々と続く雨の日…

三匹の子ヤギの話

長い雨のあがった日曜の午後。ヤギ牧場のほうに異変を感じて外に出ると、雄ヤギ二匹の姿が見えなくなっていて、代わりに見たことないひょろりとしたヤギが小屋から飛び出してきた。

ヤギの気持ち

ここのところ雨ばかりで、外へ出るイベントも控えぎみ。少し前に撮ったヤギの写真でお茶をにごしてみる。

映画の感想 - カタブイ KATABUI ~沖縄に生きる〜

「カタブイ」とは片側は晴れているのに、片側は雨という夏の気象現象のこと。作品の中で晴れと雨のあいだに虹がかかっているシーンが、とても印象に残った。

【映画】オールタイムベストテン(順不同)

ジャンル、年代を問わない映画の私的ベストテン。

母校を訪ねる

運動場のわきに車を止めてドアをひらくと、なにか気配を感じて、耳をそばだてて聞こえたのは松の梢に風の渡る音だった。

映画の感想 - ハクソーリッジ

観てから時間がたってしまったけど、感想の下書きをしてたので、ちょっと改めて投稿を。

9月の風景 台風の夜

子どもの頃のこと。夜中に目がさめると両親が庭に出て植木鉢を避難したりしていて、どうしたの?と聞くと、今から吹き返しがくるから家に入っていなさいと言う。台風の目の中にいるのだった。見上げた空には星がまたたいて静かな夜だった。

おにいちゃんといっしょ!:ヤギ編

ハンナは早くから母と離別して、一人ぼっちになった。ヤギの世界は容赦ないもので、エサの時間になると幼い彼女は自分より大きなヤギにつつきまわされて、呆然としてしまう。ハンナには一週間早生まれの幼なじみがいて、この雄ヤギのフェリックはか弱い彼女…

8月の風景 満ちてく潮は

ある夜の自宅までの帰り道、フロントガラスの向こうに大きな月が出ているのを見つけた。地平に近い月は夕日のように赤くなると聞いたことがあるけれど、ちょうどそんなふうに、東の空に赤みがかる大きな月だった。

オリオンビアフェスト2017

オリオンビアフェストというのに行ってきた。会社の人に「行きますか?」と聞かれたので、どうせ田舎のお祭りのこと、ゆるっと始まってゆるっと終わるのだろうと思って、「行きます」と返事をした。

7月の風景 - 島編

ボーカロイドは不気味の谷をこえるか 後編

ボーカロイドが不気味の谷を超えるか問題の、技術面の話は前篇で書きました。後編は「機械音に聴くべき魅力はあるか」問題についてです。

ボーカロイドは不気味の谷をこえるか

この前、ボーカロイドを学校のお昼の放送で流すのどうなのって話題がはてなブックマークであがっていて、すっかり下火になったと思っていたけど、今時の10代まだボーカロイドなんて聴くのかなって思ったら、じつは昨年2016年はふたたび盛り上がりがあったそ…

スピリチュアルなドキュメンタリー映画をSF設定で読み解く

先日、スピリチュアル系のドキュメンタリー映画を観てきた。サイエンス・フィクションの視点で見ると大変興味深く感じられたので、忘備録までに書き残しておこうと思う。

ヤギの家族の話

帰郷したら、うちの近くの農家が飼っているヤギが大家族になっていた。母親がしきりに「子ヤギがかわいい」と言うのだが、ヤギはどうみてもかわいくない。いぬには喜怒哀楽があるし、ねこにも機嫌があるし、馬には哀愁がある。ヤギはなにか、は虫類的なまな…

旅日記 沖縄

旅の日記は鹿児島まででおしまい。と思っていたけど、やっぱり書いておかないと後から記憶からすっぽり消えそう・・・ということで、忘備録的にもうちょっとだけ。

旅日記 九州:長崎、熊本、鹿児島

博多港発のフェリー太古は、深夜のうちに九州北西の玄界灘を通って五島列島に向かい、それぞれの島に乗客をおろしていく。明け方には五島列島の中通島にある青方港について、しばらく停泊したあと、中通島と若松島あいだを通って福江島をめざす。

旅日記 本州:京都、滋賀、広島

北吸トンネル (京都府舞鶴市)行きたいところにまとめて行く旅の二部は本州。小樽港から出港した船は、日本海を南にくだって一日強、翌日の夜には舞鶴港につく。

旅日記 北海道 網走 - ウトロ - 小樽

機内のアナウンスが「女満別空港、現在の天気は雪。気温はマイナス1℃です」とつげて、梅の花のちらほら咲いていた東京から、いっきに冬に逆戻りした気分になる。

ミュシャ展 @ 国立新美術館

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スラヴ人の伝承や歴史を描いたミュシャの「スラヴ叙事詩」が全点そろう、ということで企画を知ってから楽しみにしていた展示会でした。

カメラとお出かけ お台場〜東京スカイツリー 編

東京にいるうちに、東京のいろんな場所をカメラにおさめておこう、と思っていたのだけど、当然ながらどこも人が多くて、レンズを向けるのをためらってしまい、結局ちゃんと撮影できたのは、東京タワーとスカイツリーくらいな感じになってしまった。

吉岡徳仁「スペクトル − プリズムから放たれる虹の光線」(資生堂ギャラリー)&青木美歌「あなたに続く森」( POLA museum annex)

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お仕事場の人に配るお菓子を買いに、銀座まで。そのついでで、気になっていた展示ものへ立ち寄りしました。

サロン・デュ・ショコラの日曜日

久しぶりに会う人が「サロン・デュ・ショコラ行ってみません?」と言うので、なんだか混んでるイメージしかないけど、混み混みだったら近くの美術館に行くっていうプランBもありかな、などと思いながら承諾したところ、集合時刻は朝9時だという。普段の出勤…

映画の感想 - 沈黙 - サイレンス -

長崎のキリシタン弾圧をポルトガル司祭のまなざしから描いた、遠藤周作の歴史小説「沈黙」。その映画化であるマーティン・スコセッシ監督「沈黙 - サイレンス -」を見てきました。 小説のほうは長い話ではなかったと記憶しているのですが、今見てみると300ペ…

小田野直武と秋田蘭画 @ サントリー美術館

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開催期間もそろそろ終了の近づいたサントリー美術館「小田野直武と秋田蘭画」展へ行ってきました。本当は国立新美術館で開催のDOMANI・明日展と合わせて、と思っていたのですが、この日は国立新美術館がお休みだったりして。DOMANI・明日展いつ行こうかな…。

柳幸典 ワンダリング・ポジション @ BankART Studio NYK

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本当はもう少し早く出かけたかったのだけど、会期が1/7まで延びたそうで、それなら人の空いてそうな年始に行こうかな。と、そんなわけで年明け早々に横浜へ出かけてきました。瀬戸内海の犬島で展示された「イカロス・セル」をはじめ、代表作「アント・ファー…

ユーリー・ノルシュテイン監督特集「アニメーションの神様、その美しき世界」

渋谷のシアターイメージフォーラムで、アートアニメーション界の巨匠、ユーリー・ノルシュテイン監督特集「アニメーションの神様、その美しき世界」が上映されています。東京、大阪は12月から公開が始まっていて、そのほか2017年1月以降順次公開という感じだ…

2016年ふりかえりと2017年のこと

2016年は秋に雪が降りました。と、昨年書いておくようなエントリーなのだけど、明日また明日と思っているうちに年が開けてしまいました。