2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧
久隅守景筆「瀟湘八景図屏風」江戸時代 17世紀 サントリー美術館久隅守景の「瀟相八景」「近江八景」などの作品を見ると、この江戸時代前期に活躍した絵師が、文人画の傾向を持っていたのではないか、という思いになりました。雨後の水気を含んだ空気、夕霞…
戸嶋靖昌という画家は、生涯、ほとんど絵を売らなかったのだそうです。そのため、画家の手元に置かれていた作品の保存状態はあまり良くなく、額装の際には板の歪みを修繕せねばならないことも。また、カンヴァスを継ぎ足すなどして描かれた作品は、従来のサ…
私がゴーギャンという画家に惹かれるのは、そのキャラクターゆえだろうと思うのです。自意識が強く、豪胆な男。私の好きなホイッスラーも、横浜美術館の企画展では自我の強さを指摘されていたけれど、何と言ってもゴーギャンは尊大なうえに、生前その絵はほ…
汐留ミュージアムへいく寄り道に、東京ステーションギャラリーへ行ってきました。10日間限定の東京駅をたのしむプログラム。期間中はイベントもいろいろやっているようです。ふらっと行ったので、本当に立ち寄っただけではありましたが、演劇の公演があった…
日暮里駅から谷中霊園をぬけて、すこし歩いたところにあるアートギャラリーです。趣きある建物を眺めてると、通りがかった土木職人のひとりが、おおっとつぶやいて立ち止まり、連れの人が「風呂屋を改築したんだよ」って教えてて、へえーと三人でしばらく瓦…
箱根ラリック美術館 エントランス箱根ラリック美術館では、2015/4〜12/13まで「ミュシャとラリック」展を開催しています。 ふたりともアール・ヌーヴォーを代表する芸術家ですが、その方向性は正反対。ミュシャは六本木での企画展のときに、その生涯に思いは…
この時期、Bunkamura ル・シネマでは、ヴェルサイユ宮殿の造園家に焦点をあてた作品を上映していて、ザ・ミュージアム「風景画の誕生」展と、どうぞご一緒にといわんばかりの告知が飾られていました。風景と庭園…遠からず近からずかな、と鑑賞しましたが、見…
予告がすてきな感じだったんですよ。夏ごろから封切りされたら観に行こうと思っていた作品でした。 上映始まってすぐ見に行ったのですが、記事下書きしたあと、しばらく寝かせる癖があって…いい加減上映も終わってしまいそうなので、のろのろ更新です。
シネコンの映画会員になったのに、小規模劇場にばかり行っててなんだかなーってこの頃ですが、大きなタイトルは後々だれかの話題に出て思い出しても、ミニシアター系のものはそのまま忘れ去られそう…ということで、大した感想ではないけど、忘備録的に書いて…
『Re: play 1972/2015―「映像表現 ’72」展、再演』『てぶくろ|ろくぶて』 1972年京都市美術館で開催された「映像表現 ’72」を再現する企画展。つまり43年前の映像アートを2015年に再現するというこころみです。1972年ともなると、さすがに生まれる前。ふら…