日々帳

140字で足りないつぶやき忘備録。

雑文

六畳一間から見る空は。

このところ、桐島聡氏のニュースばかりタイムラインに流れてくるので、積極的にこの報道を読み込まなくても、なにか言葉にしきれない哀しみのようなものが日がな心に漂っている。保険証が云々と騒がしい話題がひととおり過ぎ去ったあと、長く残るのは白檀の…

平均を歩く~道の先にあるもの

おれには野心がないんだよ、とその人が言うのを聞いてから、私の中でも何か燃え続けていたものがふと灯りを落としたような気がする。こんなことを言うと、みんな頑張れなくなるからな。続けるところまでは続けるけど、先の地図は白紙なんだよ。人ひとりの存…

強いことと弱いこと。

弱さと強さについて考える。子どもの頃、人と話すとかも思いつきもしないでいた。 近所のおばちゃんに「あんたの声はじめて聞いた、話せたんだね」とか言われたりした。自分がヒエラルキーの中に入っても大丈夫っぽいって思ったのは中学校の終わりくらいで、…

平均を歩く

議事録の残る会議で事実と相違のある説明があって、「再度、皆に説明する機会を作りましょうか?」と打診すると、担当の人は上長と相談したうえで、個別に説明することで収めるのだと言う。事務方に無理を言って調整しかけていたので、あらら、良いのねと、…

あなたの中の美しさ(について)

こういうモノづくり動画大好き。ずっと見ちゃう。ツイートでは「伝統的な日本のティーポットの制作」みたいに言っているんだけど、まあふつうに見ても、日本の人じゃない感じはするよなーってのはあるよね。Yet ANOTHER video of Chinese culture being repo…

冬の海を見ること

孤独を振り切ってスピードをあげても、夜は抜けない。

ひさしぶりに自ブログを見たら広告が出てたので、おお、うざい。じゃあ更新しとくか。って生存報告。日本一周をしてたバイク乗りの人のツイートがリツイートされてきて、過去ツイート読んで、いろいろ考えてしまった。私も、少し前に一人旅をしたことがある…

他力本願と世界の調和

仕事を辞めるとき会社の先輩に「地元に帰ったら何かしたいこととかあるの」と聞かれ、「ストイックに生活したい」って答えて、「田舎なのにストイックって笑」と言われたことがあるのだけれど、毎朝早起きして基礎体力づくりしたり、夜になったら正装して執…

禁じ手

母親とはよく時事について喧々諤々する。 こないだ温暖化で南極の氷が解けて、太平洋の島々が沈むというニュースを読んだ後で、温暖化はどうにかせんといかん。未来への責任なのに先進国は見てみないふりをしているとワーワー言ったら、母親に「じゃあどうす…

宇宙と存在の震え

ツイッターの良いところは瞬発的な思いつきを発散できることであるが、時間がすぎれば記憶の霞のむこうに消えいってしまう。 セルフまとめしたりもできるけど、それもそれでなんだか恥ずかしいしな。というわけでブログにつらつらと書いておくことにした。 …

自分を知る方法とふたつの語り

本当はついったーで連投しようかと思ったけど、それもそれで何だかなという気もして、ひっそりブログに書くことにした。村本さんのnoteは他にも良い記事がある。

前衛俳句のたのしみ

金子兜太さんの訃報を知った3日前、下書きのままで眠っていたブログ記事を思い出して、いまさら引っ張りだしてきた。10年ほど前に見た番組でもお爺さんという印象だったけれど、98歳、なるほど。喧々諤々の討論の中こぢんまり座っていながらも、ぽつりと出す…

新春 朝生炎上によせて

年末年始の休暇中にいちばん見たニュースは、ウーマンラッシュアワーの村本さんの炎上にまつわるものでした。わたしは普段テレビを見ないのですが、あまりにも炎上する芸人がいたので、自然と目につきました。もともと町山智浩さんのBSの番組を定期的にみて…

9月の風景 台風の夜

子どもの頃のこと。夜中に目がさめると両親が庭に出て植木鉢を避難したりしていて、どうしたの?と聞くと、今から吹き返しがくるから家に入っていなさいと言う。台風の目の中にいるのだった。見上げた空には星がまたたいて静かな夜だった。

8月の風景 満ちてく潮は

ある夜の自宅までの帰り道、フロントガラスの向こうに大きな月が出ているのを見つけた。地平に近い月は夕日のように赤くなると聞いたことがあるけれど、ちょうどそんなふうに、東の空に赤みがかる大きな月だった。

7月の風景 - 島編

頭のなかの箱庭

子どものころは寝つきが悪くて、あるとき父親に「楽しいことを考えるといいよ」と言われた。「”明日何しよう”だと考えすぎるから、現実と関係ないことを考えるんだよ」とかそんなこと。楽しいことを考えようとすると、むしろ何が楽しいことなのか分からなく…

写真の話 - 極私的ヌード

週末の夜に女性のヌードをあつめた海外のページをみつけて、数時間見入ってしまった。気がついたら米Yahooアカウント取得してflickrまで登録していた。いちばんぐっときたのは、Lina Scheyniusというスウェーデンの写真家。 ファッション雑誌を中心に撮って…

雨の日の森美術館

雨降る土曜日に、六本木ヒルズへ行ってきました。ジブリ展も始まったことだし、前に見に行ったとき時間の足りなかった六本木クロッシング展の後半も、ちょっと見ておくかな。森美術館ではちょうど、アーティスト・トークなるものも行われていて…って、ちょう…

古本屋で聴いた音楽の話

池袋西口のほうにある古本屋にふと入ったときのこと。そのお店に流れていた音楽が気になりました。ドラムの細かな音が延々と続いてて心地が良くて、レジのおじさんに何の曲か尋ねようかと思ったものの、他のお客さんと話している様子で、結局聞けずじまい。

サカナクション グッドナイト・プラネタリウム @ 満天 池袋サンシャインシティ

たまにふらっとプラネタリウムに行きたくなります。たまたま時間ができたので、池袋のサンシャインシティのプラネタリウム満天にたちよってみました。

2月の風景 - 春のいろいろ

9月の風景 - 布の話

大学の友人が結婚するというので、当時の友人知人が集まって、ちょっとした同窓会みたいになった。 うちを宿代わりにして泊まった友人が、あさ着物をたたみながら、これ二ヶ月しか着れへんねんで、というので、季節限定の柄なの?と尋ねたところ、裏地がない…

8月の風景 - 旧朝倉家住宅

代官山に出る用事があったので、そのついでに小一時間ほど旧朝倉家住宅でのんびり過ごした。駅から旧山手通りの交差点に出て歩道橋を渡ると、大正期の和風住宅、旧朝倉家の門が姿を現します。 庭園の緑が都会のにぎわいを遠くにして、しんと静まった感じが好…

7月の風景、雨の音

あきもせず降り続く雨に、人のほうは今日もまたかと、うんざりしている。くもり空を確かめて小さな傘で出かければ、美術館へのバスは出たばかりで、薄曇りの空からぽつぽつと雨のしずくが落ちてくる始末。次を待つより歩いたほうが早そうだと、環八通りにで…

5月の風景 旧古河庭園編

6月初旬までバラフェスティバル開催中の旧古河庭園。 駒込駅からちょっと歩くけど、敷地内はけっこうのんびり過ごせるので、週末でかけてきた。庭園には、ジョサイア・コンドルの手がけた洋風建築があって、館内一階の喫茶室では、お茶とパウンドケーキでま…

4月の風景

[雑文]ジェームズ・クックとジョセフ・バンクス

新年早々、美術展へ行きまして、とても面白かったです。 植物画やオセアニア文化の資料もよかったけど、図録など読んでると、エンデヴァー号のメンバーもなかなか個性派揃いだったので、ざっくりまとめです。ちな美術展の感想は別エントリにて書きました。

本棚の話

本はクローゼットの中のPPケースに収納しているので、読みかけやこれから読む本、昔読んでまた引っ張り出して来た本は部屋中に散らばってたりします。 ので、本棚というより、積み本中心に棚に並べてみました。即席本棚です。

11月の風景、日は暮れて

紅葉の見頃もそろそろ終わりかな、と思って、せっかくの天気、練馬の光が丘公園まで出かけた。 昼間は賑わっていた公園も、日が傾くと人影まばら。 暮れの光に照らされたイチョウの木が金色にまばゆい。親子とか犬とかカップルが、宵までのひと時を思い思い…