2015-01-01から1年間の記事一覧
2015年公開の映画まとめ。順位づけするのはどうも苦手なので、ランキングってわけではないけど、気に入った作品とか、大御所感のあるものをなんとなく上にしてます。あと、2015年に見た映画くくりにすると、古い映画もちょろちょろ見たなあってなるので、そ…
海景シリーズから始まって、音楽堂、森の中を撮ったものと、今昔三部作と題した本展示。少し暗い展示室で、ほのかな照明に浮かび上がる風景と向き合う。風景の向こうから響いてくるものがあるようで、こういったじゅうぶんな空間で味わってこそのものだなあ…
雨のしとしと降る中、六本木のワコウ・ワークス・オブ・アートへ。平日の雨降る午後でもぱらぱらとした人の入りで、晴れた日や土曜日は盛況そうだな。晴れた日に行きたかったんだけどなと思いつつも、ゆっくり観れたのはよかったのかも。
渋谷のユーロスペースでイスラム映画祭という、イスラムを扱った映画ばかりを上映する催しがあると聞いて、週末の昼ごろ出かけましたら、ものすごい盛況で、仕方なく夜の回から見ることにしました。
会期終了まぢかに行って、感想まとめる時間ないな、年間まとめで書こうかと思ったけれど、あとあと考えることも多かった展示なので、やっぱりちゃんと書いておくことにしました。文字だけ長いです。会期がすすむうちに、あちこちから「よかった」「見ておく…
畠山記念館は白金台にある美術館。おりしも雨のぱらつく日曜日、銀杏の黄色ばかりがまばゆい曇りの午後に行ってきました。この期間の展示は「織部好み」。桃山時代以降の焼き物に、大きな変化をあたえた古田織部。その影響を汲む器をあつめた展示会です。
twitterで川内倫子さんの展覧会の情報をリツイートしたら、数週間前にもリツイートしているのに気がついて、拡散して行った気になってるんじゃないよって声が聞こえた気がしたので、その次の週末に行ってきました。
何度目だモネ展。去年も西美でやってたし、しかも都美は混むしな、今年はええやろ。と思ってたけど、ちらほら聞くに、評判よさそうなので、混雑覚悟で行ってきましたよ。
久隅守景筆「瀟湘八景図屏風」江戸時代 17世紀 サントリー美術館久隅守景の「瀟相八景」「近江八景」などの作品を見ると、この江戸時代前期に活躍した絵師が、文人画の傾向を持っていたのではないか、という思いになりました。雨後の水気を含んだ空気、夕霞…
戸嶋靖昌という画家は、生涯、ほとんど絵を売らなかったのだそうです。そのため、画家の手元に置かれていた作品の保存状態はあまり良くなく、額装の際には板の歪みを修繕せねばならないことも。また、カンヴァスを継ぎ足すなどして描かれた作品は、従来のサ…
私がゴーギャンという画家に惹かれるのは、そのキャラクターゆえだろうと思うのです。自意識が強く、豪胆な男。私の好きなホイッスラーも、横浜美術館の企画展では自我の強さを指摘されていたけれど、何と言ってもゴーギャンは尊大なうえに、生前その絵はほ…
汐留ミュージアムへいく寄り道に、東京ステーションギャラリーへ行ってきました。10日間限定の東京駅をたのしむプログラム。期間中はイベントもいろいろやっているようです。ふらっと行ったので、本当に立ち寄っただけではありましたが、演劇の公演があった…
日暮里駅から谷中霊園をぬけて、すこし歩いたところにあるアートギャラリーです。趣きある建物を眺めてると、通りがかった土木職人のひとりが、おおっとつぶやいて立ち止まり、連れの人が「風呂屋を改築したんだよ」って教えてて、へえーと三人でしばらく瓦…
箱根ラリック美術館 エントランス箱根ラリック美術館では、2015/4〜12/13まで「ミュシャとラリック」展を開催しています。 ふたりともアール・ヌーヴォーを代表する芸術家ですが、その方向性は正反対。ミュシャは六本木での企画展のときに、その生涯に思いは…
この時期、Bunkamura ル・シネマでは、ヴェルサイユ宮殿の造園家に焦点をあてた作品を上映していて、ザ・ミュージアム「風景画の誕生」展と、どうぞご一緒にといわんばかりの告知が飾られていました。風景と庭園…遠からず近からずかな、と鑑賞しましたが、見…
予告がすてきな感じだったんですよ。夏ごろから封切りされたら観に行こうと思っていた作品でした。 上映始まってすぐ見に行ったのですが、記事下書きしたあと、しばらく寝かせる癖があって…いい加減上映も終わってしまいそうなので、のろのろ更新です。
シネコンの映画会員になったのに、小規模劇場にばかり行っててなんだかなーってこの頃ですが、大きなタイトルは後々だれかの話題に出て思い出しても、ミニシアター系のものはそのまま忘れ去られそう…ということで、大した感想ではないけど、忘備録的に書いて…
『Re: play 1972/2015―「映像表現 ’72」展、再演』『てぶくろ|ろくぶて』 1972年京都市美術館で開催された「映像表現 ’72」を再現する企画展。つまり43年前の映像アートを2015年に再現するというこころみです。1972年ともなると、さすがに生まれる前。ふら…
東京ステーションギャラリー「月映」展へいってきました。大正期、三人の画学生が創刊した木版画の雑誌「月映」の刊行は、一年ほどの短いものでした。1988年に竹久夢二と関わりのある作品として展覧会で取り上げられたのち、彼らの活動を見直す流れの中で、…
10月の連休は諸用で河口湖へ。 タイミング的に富士登山電車が河口湖駅にいちばん早く着くようだったので、レトロモダンな電車に乗ってきました。
宿の大浴場の湯につかりながらぼんやりしてて、オブジェ効果という言葉を思いついた。何もない空間にオブジェをおいたとき、それによって空間の質感が決定づけられることがあるのではないか。
大学の友人が結婚するというので、当時の友人知人が集まって、ちょっとした同窓会みたいになった。 うちを宿代わりにして泊まった友人が、あさ着物をたたみながら、これ二ヶ月しか着れへんねんで、というので、季節限定の柄なの?と尋ねたところ、裏地がない…
今年の夏から秋への切り替わりは、しばらく続いた小雨の日が境目だったように思います。というわけで、そんな雨の日に行った三菱一号美術館で開催のプラド美術館展の感想を。スペイン王室の収集品をもとにして、それぞれの時代をうつしこんだコレクションで…
前々から気になっていた出光美術館の「躍動と回帰」桃山時代の美術展。 そろそろ行かなきゃと思ってたら、もう会期終了まぢか。 しかも、すごくよい内容だったから、もう少し早くいけばよかったな。
お仕事がえりにふらりと森美術館にでも。と、閉館の二時間ほど前にたちよったディン・Q・レ展。なかなかどうしてボリュームある展示で、貸出し無料のガイド機やら、映像作品を丁寧に見聞きしていると、とても二時間たりない内容でした。
待ちに待った本邦初、春画展の開催。晩夏の目白台は永青文庫へ足を運んできました。 永青文庫は旧熊本藩主細川家の屋敷跡に建てられた美術館で、改修工事が終わってさっそくの展示が、今回の春画展です。
岡田美術館、秋冬の琳派展の内覧会に参加してきました。 どうせ感想が長くなるだろうと思ったので、記事を二回に分けることにしました。こちらは寺元副館長のお話や、考えたことこまごまと自分用のメモ的なエントリです。
福井江太郎「風・刻」岡田美術館の秋の展示は琳派展。内覧会のお知らせを知って、箱根まで少し遠いなあとすこし悩んだのですが、日ましに気になるので、えいやと参加してきました。ぐずぐずした天気が続いたこの頃でしたが、この日は雨のあいまの薄曇りで、…
新宿初台のオペラシティーアートギャラリーは、住んでいる路線が近かったときによく行っていたけれど、今回すごく久しぶりに足を運んできました。
前にべつの映画でbunkamuraザ・シネマに行ったときに、予告編で面白そうだったので、公開を待ってみてきました。ヨーロッパ映画で、ハリウッド映画みたいな分かりやすい結末ではないけれど、個人的にはおもしろかった。