日々帳

140字で足りないつぶやき忘備録。

カメラとお出かけ 六本木編

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森美術館に行ったところ、ジブリ展やらで大賑わいだったので、日暮れまで六本木をうろうろすることにしました。

とはいえ、人混みは避けたい真夏日六本木ヒルズの離れ、桜坂のほうへ行ってみる。さくら坂公園は、港区のセレブなママたちが子どもを遊ばせてたりして、カメラもってうろついてると、あれっこれ私もしかして不審者っぽいんじゃない? と不安になってしまう場所です。

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心なしか構図も不審者の目線。
さて、桜坂をくだって、蔦屋とスタバが一緒になってるお店の交差点から、芋洗坂へ。

六本木が地味に好きなのは、一本裏の通りに入ると、70年代くらいに建てられてそうな古い建物が残ってたりするところ。

雑居ビルにも緑の装い。夜の営業を待って、昼間のけだるい静けさに沈んでおりました。

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しばし歩いて外苑東通りドンキホーテ前に出て、シネマート六本木のあった場所へ。ここの急な階段が好きだったのだけど、写真は微妙にしか撮れなかったので割愛。

むかし仕事中に体調崩して、この辺りの雑居ビルに入ってる病院に行ったことがあって、雑居ビルというよりアパートの一室みたいな、玄関とかあるし、扇風機だし。六本木ってハイソなイメージあったのに、こういう生活感ある界隈もあるんだなあとしみじみした記憶があります。

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さらに歩いてミッドタウンの裏手、檜町公園へ。この頃には脱水症じみてきたので、東京砂漠が物理的にも追いついてきた感ある、と思いつつ、ミッドタウンのディーン&デルーカで、桃とバナナと乳製品的な何かと氷をミキサーでがりがり混ぜた飲み物を買って、芝生のうえで一休み。

ミッドタウン裏の芝生エリアは、季節によってはひと気もなくがらんとして、でも緑はたくさんあって、六本木いち好きな場所かも。この日はさすがに、夏休みだし、人がわんさかいたけど。

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朝顔や、紫君子蘭というユリ科の花が咲いており、木陰ではつがいのハトが身を寄せあってぼんやりしていたり。都会の喧騒をしばし忘れるひとときですよ。

このあたりから日差しの傾きが感じられ、もうちょっと早いとこ六本木ヒルズにもどりたい。

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国立新美術館へ向かい、裏手に出て、青山公園へ。ここはどうも歴史的に紆余曲折あって、今は訪れる人もまばらの静かな公園となっているようです。

公園の奥の盛り上がった土地に石碑があり、それを読むと、なんと縄文時代まで遡って土地のことを説明しているのですが、要は、かつて歩兵第3連隊の駐屯地であったということなのです。

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歩兵第3連隊といえば、青年将校らが昭和維新をせまった2.26事件。戦後は米軍に接収され、返還されたのちは公園となっている青山公園ですが、その一部はいまでも米軍ヘリポートとなっており、公園に建てられた鉄柵の向こうは立ち入り禁止。撮影も禁止です。

ヘリポートの向こうには六本木ヒルズ、振り返れば国立新美術館。六本木が夜の繁華街として栄えたのには、土地の歴史も深く絡み合っているのだなあと、この街の光と影を濃密に感じられる場所です。カラスしかいなかったけど。

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ふたたび国立新美術館の裏にもどって、六本木トンネルをくぐり、そそり立つ森ビルをめざして歩く。ここの風景も好き。時代に取り残された風景と、ぎらぎらとした高層ビル。広角レンズで撮るといいかもーと思いながら、疲れてるからもういいや。

カフェ版のマクドナルドもすごい混んでるし、上島珈琲店でひとやすみして、さて森美術館へ。空の色もそろそろ日暮れどきという感じになってきたので、途中スカイデッキに立ち寄る。

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手すりの幅がしっかりしているので、みんな台にして夜景を撮っている。私も頃合いを見計らって、3秒から10秒くらいまでシャッタースピードを変えて撮ってみたりした。夏の夜空を楽しむはずが、写真をとるのに一生懸命になってしまって、全然楽しめないの。

隣ではカップルが人生について話してるし、そうだよな、夜景の正しい味わい方って、思わず人生相談する感じとかだよな、とか思って。でもまあ、夜景っぽい写真とれました。