日々帳

140字で足りないつぶやき忘備録。

さくらももこの世界展 @ 横須賀美術館

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逗子に行った目的は映画館に行くことですが、せっかく南下するので、ついでに神奈川県立近代美術館の葉山館へ行こうかな。と思ったら、今時期、改装工事中なんですね。朝早く逗子駅におりたってから気づいたので、さてどうしようかな。

さすがに逗子海岸あたりを5時間もうろうろできないな。ということで、前々から気になってた横須賀美術館まで足をのばすことにしました。

JRの駅をおりると、こじんまりしたロータリー。横須賀港をのぞむヴェルニー公園でなにやら大きな船を眺めるなどして、バスの時間を待ちます。

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京急線横須賀中央駅のほうが栄えているし、美術館にも近いみたい。逗子駅からは遠回りしないと辿りつけないようでしたが。30分ほどバスに揺られて、ゴジラの上陸地として知られる観音崎へ。バス停から少し歩くと、観音崎公園のふもとに横須賀美術館があらわれます。

広々とした芝の広場を前に、ガラス張りのレストラン。思ったより人は多くて、芝の上で子どもたちやお犬さまを遊ばせたり、美術館にかぎらない過ごし方をしているもよう。

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さくらももこの世界展をやっていたので、小一時間ほどを見て中へ。少女コミックを読まない家庭だったので、ちびまる子ちゃんもあんまり馴染みがないですが…ほかの来場者は思い入れもあるようで楽しそうでした。四コマ漫画とか面白かった。

コレクション作品の展示もあったので、駆け足ながら見ましたが、けっこう面白かった。前田青邨に師事した月岡栄貴をスペースをとって展示。コントラストの浅い、全体的に淡く輝くような色合い。風神雷神図なども、やまと絵的平面性ながら西洋美術の写実性がまじります。

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横須賀美術館に行ってみたいと思ってたのは、海をのぞむガラス張りの美術館という、建物へのあこがれです。年中潮風にさらされるので、塩害をふせぐために外側をガラスで覆っているのだそう。円形にくりぬかれた採光窓から自然光が降り注ぐ内部も楽しいですが、屋上も楽しい。

観音崎公園を背負って、目の前には湾を望む。建物は白い箱を内側に、ガラスが外カバーになったつくり。その建物とガラスの接続も見れて、建物好きな人はきっと楽しめる美術館です。

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レストランは並んでいるようだったので、ここは諦めて、そろそろ逗子へと移動。移動に1時間ほど見て、早めについたら映画館のカフェでお昼をとりたいなと思ってたけど、逗子駅から遠回りしてしまうなどして、ついたのは上映30分前。開場していたのでそのまま館内へ。

一軒家を改装したカフェ映画館です。お洒落やな。で、建物についてのドキュメンタリーを見たという話は先日投稿したのですが、横須賀美術館とあわせて、建物三昧な一日でした。

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帰りながら、われわれはなぜ建物に惹かれるのか、などと考えて、歴史的な建物が好きとか、廃墟が好きなのはまた別な気がするけれど、現代建築とかって、幾何学の愉しみがある気がするのですよね。映画のBGMにも思ったけれど、だいたいにしてミニマルなミュージックでですね。

ミニマル・ミュージックにも幾何学的な美があるじゃないですか。だから、なぜ幾何学はかくもわれわれを魅了するのかと考えたんですけど、そのあたりで駅についたので、そういえばお腹すいたな。でももう帰りたいな、という思いのはざまで、フレッシュネスバーガーに入ってさっくり飯して帰りました。逗子まで来たのに。