チューリヒ美術館展でホドラーの作品を見たときに、身体という有機物を反復のリズムという無機質なものに置き換えているあたり、ダムタイプに似ているなあと思って、ここ最近youtubeでダムタイプの公演見たりしてた。
そんな折に表参道で池田亮司さんのインスタレーションがあると知って行ってきた!
こういうのアンテナはってない時期だと見逃してしまう情報だ。とてもラッキーでした。
http://www.spiral.co.jp/e_schedule/detail_1249.html
アートを難しく考えながら堪能するのもひとつだけど、今回のは純粋に体験する楽しさだなあと思った。
だからたくさんの人が並んでたのかな。
最終日午後に行ったら一時間待ちだったけど、夜には三時間待ちくらいになっていたらしい。
ちょっと感動したのは、みんなが空間を思い思いに楽しんでいること。
瞑想みたいにじっと音に聞き入っている人もいたし、寝転がる人や、光の中央を歩いてる人もいる。
それが煩わしくないこと。
見ず知らずの誰かの動きがパフォーマンス的で、その時、その場に居合せた人で作品ができあがる。
視覚や聴覚が無機質な反復にさらされて、自己が分解していく感じ。
それから新しい繋がりが再構成されていく。
日々を取り巻いている、こうであるべき、みたいなのがバラバラになって、他者との繋がりが緩やかに再構成される。
ひとつの空間にいる他者と、会話とかではなくて、もっと違う感覚で、繋がりを肯定している。
外に出れば、いつもと変わらない「こうであるべき」だらけの日常に戻っていくのだけど。
人の世界に古くから積み重ねられてできたルールを、一時的で仮想的だけど取り払うような体験。
帰りながらの風景が変に新鮮で、不思議な感じがしました。
ルール・トリエンナーレで展示された 100m ver
Ryoji Ikeda: Test Pattern 100m Version at ...
ダムタイプの壁面インスタレーションも東京都現代美術館で展示中。
他のも面白そう。これは行こう。
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/seekingnewgenealogy.html
12月21日(日)原宿でも池田亮司さんのイベントがあるらしいです。
前売り完売とな..。
またICCみたいな大きなところでやってほしいなあ。