カリスマドックトレーナーっていう番組がある。
ペットを飼っていれば問題はつきもの。吠えグセがあるとか、散歩を怖がるとか。
そんな悩みをどんどん解決していくドックトレーナーの番組。
今日はよほど落ち込んでいたのか、深夜のその番組を見て、もしかして人と人の関わり合いの悩みも、カリスマドックトレーナーの指南をヒントにすれば解決するかも…!と思ってしまったのでした。
敏腕トレーナーのシーザーが口癖のように言うのが、「大事なのはリーダーの落ち着いて毅然とした態度」と。
やりたい放題の愛犬には、叱るのではなく合図で注意して、後は落ち着くのを待つんだという。犬たちはたいてい、手で制止したり、背中をタッチするだけで注意されたことが分かる。後はリーダーがどっしり構えていれば大丈夫。
テリトリーもそうやって教える。ソファーにあがってはダメだとか、テーブルの上にのっちゃだめとか。お客さんが来た時に、飼い主より前に戸口に立っちゃダメとか。
犬には言葉は通じないから、他の方法で伝える。そこで大事なのがリーダーの態度というわけだそうで。制止やタッチは、その次の段階で、もっと強い意思表示になる。まずは態度が大事なんだそうな。
人と人の関わりには言葉があるから、すぐ言葉に頼っちゃうなあと。
相手に伝えようと、つい強い言葉になる。それでぶつかったりする。
仕事では、むしろ言葉で伝えることが大事だけど、親しい人との情緒的な問題は、意外に言葉ではない方法で伝える方が、大切なのかもしれないなあと思った。
リーダーというのは、グループのトップとか統率者とかの意味で使われるけれど、犬と人の間のリーダーは、意味合いが少し違う。服従させているとか、君主的であるとかいうのとも違う。
こうあるべきというイメージをはっきりもって、そのスタンスでいながら、相手(犬)をその方向に導いてくれる存在のことが、リーダーなんじゃないか。
だから、リーダーは不安でいちゃいけない。落ち着いていて毅然としていれば、犬もそれにならう。来客に吠えたりしなくなるし、散歩のときも、隣の家のチワワに煽られたって気にしない。
リーダーになる人は、意思を持っている。グループの中でトップの肩書きがなくても、ビジョンを持って、それに沿って行動している人であれば、自然とリーダーになる、たぶん。
家庭でも、こういう家庭でありたいっていうビジョンがある人の方が、稼ぎのあるなし、性別関わらず、きっとリーダーなのだ。
あと、性格上、興奮しやすい犬というのも問題児で、きっかけがあると、すぐ燃え上がって大変になる。GWに里帰りしたときのうちの犬もそうだったのだけど、ワンワン吠えると、みんながなだめようとしてヨシヨシってやる。なんかよく分かんないけど褒められた!ってなるから、あれはダメなんだって。
興奮しはじめたときは、無視する。興奮が強いときは制止したりするけれど、執着心が強くてそうなっている場合は、おやつなどで気をそらさせる。それで、興奮が落ち着いて、リラックスしたところを見計らって、褒める。
そうすると、犬は穏やかな状態だと褒めてくれる、と気付くようになる。
飼い主はだから、愛犬が落ち着いてくれる瞬間を辛抱強く待って、心を開いてくれた瞬間に、微笑んであげる。その瞬間が来るまで、落ち着いて毅然としていることが大切だって、シーザーが言ってた。
寝よう。