日々帳

140字で足りないつぶやき忘備録。

クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime @ 国立新美術館

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今回の東京美術館巡りの旅でいちばん楽しみにしていたのが、国立新美術館のクリスチャン・ボルタンスキー回顧展でした。東京都庭園美術館で開催されたボルタンスキー展では、土地の魂を聴く映像インスタレーションを観て、とても良いなあと思ったものでした。

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塩田千春「命がふるえる」展@森美術館

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雨のなか美術館へ向かうと入場70分待ちで、翌朝に予定を変更した森美術館
開場より少し早めにいくと、すでに列はできていましたが、前日よりはマシかな。30分ほど待って会場にはいると、この時間まだ人影もまばらで、混雑も感じず、各展示ゆっくり堪能できてよかったです。

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東京都写真美術館&国立新美術館「モダン・ウィーン展」

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吉岡徳仁《ガラスの茶室》(国立新美術館 2019年展示)

都内美術館めぐりの旅、西洋美術館モダン・ウーマン展のあとは東京都写真美術館へ。
田舎に移り住んでから写真を撮ることが増えて、「撮ること」に今いちど向き合うつもりで、行きたい美術館リストに入れました。

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モダン・ウーマン―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち @国立西洋美術館

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7月、東京美術館めぐりの旅行。幕開けは西洋美術館のモダンウーマン展から。
朝早めに出て、上野公園のスターバックスで前日見た映画の感想をちょいまとめ。時間があえば足をちょっと伸ばして、上島珈琲店でもよかったんだけど、効率を考えるとここかな。

開場少し前に西洋美術館へ行くと(田舎の人からすると)すでに長い列! 企画展の松方コレクションが人気のようでした。

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母ヤギは子ヤギの夢を見るか

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ふと考えたことがある。子ヤギと離れ離れになったとき、母ヤギは「あの子だいじょうぶかしら」と心配することがあるだろうか。

ヤギは現金な生き物で、目の前にあることによく反応する。おいしい草に惹きつけられても、視線の先を別の餌に向けてあげれば大丈夫、今度はそっちのほうに夢中になる。

哲学的ゾンビという言葉がある。私たちは自分で考え、判断しているような気になっているが、それが本当に自分の判断だったのかは、科学的に証明できない。他者との会話で、私が「そうなんだ、すごいね」と答えたとき、脳からの指令より先に「答える」という行動をおこしている。

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マウンティングするヤギ

いやよいやよも好きのうち、というと怒られるにちがいない昨今である。しかしヤギの世界でメスヤギはしばしば「いやよいやよ」をしてみせる。

オスがその気をもよおしてマウンティングを試みるとき、メスヤギはその気があってもなくても、さっと逃げる。人の目から見てヤギたちが「いやよいやよも好きのうち」をして見せるのは、あんがい判別がつくもので、そういうときのメスはオスからそう離れず、それどころか誘うそぶりさえみせる。

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ヤギの話:ベティの恋

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子ヤギたちは日に日に大きくなって、牧場の柵をくぐり抜けて外界を楽しむものの、夕方になると戻り方が分からずメーメー鳴く。夜遅く仕事から帰ってきて牧場に近づくと、どこからか飛び出してきて「戻りたいの」と近寄って来たりして、勝手なものである。

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