読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

日々帳

140字で足りないつぶやき忘備録。

旅日記 茨城県大洗町 神磯の鳥居

写真

f:id:mventura:20161101062642j:plain

初夏のころ、ひたち海浜公園のついでで酒列磯前神社に行ったおりに、大洗磯前神社を知りました。海上の鳥居といえば広島の厳島神社はじめ、滋賀県の白鬚神社(これは湖上)や、北海道の金比羅神社などありますが、関東から行きやすいところにも海上の鳥居があったとは。

そんなわけで、この秋のお休みは、行きたいなあと思っていた大洗磯前神社へ! …と思ったのですが、週末の宿はほとんど予約でうまっていて、全然予定が立てられない。なんとか平日お休みをとれたので、この日しかない、と念願の大洗へ行ってきました。

大洗といえば、ガールズ&パンツァーの聖地でもありますね。だから宿の予約とれなかったのかな。11月からはあんこう祭りがあるらしい。一応、行く前に劇場版のアニメを見たりして、なんとなく予習していきました。せっかくだし。

f:id:mventura:20161031134311j:plain

大洗町水戸駅から鹿島臨海鉄道大洗鹿島線に乗り継いで15分くらい。パスモはじめICカードが使えないので、あらかじめチケットを買うか、降りるときに現金精算します。平日乗客も少なくて、新人車掌さんが先輩車掌さんの指導を受けながら運転してました。

大洗町は海遊号という循環バスが出てますが、タイミングが悪く、駅に着くと次のバスは30分後みたいな感じだったので、町中観光かねて、大洗磯前神社のある海岸線のほうへてくてく歩く。

f:id:mventura:20161031140612j:plainf:id:mventura:20161031140530j:plain

旅先で猫を見ることは珍しくないですが、大洗は猫がたくさんいた。海側に近づくと、ひもの屋さんがたくさんあって、お店の裏などは猫場になっている様子。あと、車の屋根で猫が丸くなってる率も高かったです。カメラを向けると猫めっちゃ不機嫌になってしまった。ごめんね。

神社へ向かって歩いていると、道すがらお婆さんに「どこから来たの、一人?」と聞かれる。神社は坂道からも登れるけど、真っ直ぐ行くと階段があるよと教えてくれたので、階段めざして歩くことにしました。旅先で土地の人に声かけられたことあまりなくて、ちょっと新鮮でした。

お婆さんに一人旅だというと驚かれたので、大洗に来る人、ひとりの人も多そうだけどな、と思っていたら、ほかの観光客は夫婦や大学生っぽい3人グループが多くて、そうか・・・趣味で繋がれると友だち充実するよね、ひとりの旅行客が珍しかったんや。

f:id:mventura:20161031150348j:plain

長い石段を昇って振り返ると、太平洋の荒い波が堤防に打ち付ける光景。道に面した大きな鳥居と、階段の上の中くらいの鳥居、それから神社の入り口の鳥居と、海から吹きつける荒々しい風が、いくつもの鳥居をくぐって神社の奥へと吸い込まれていきます。

潮風の通り道に立ってることが、畏れ多いような気持ちになる。境内を少し歩いて、軍艦那珂の慰霊碑や、やたら絵の上手い絵馬を見たり。願掛けより応援メッセージが多いのも面白かった。

f:id:mventura:20161031151034j:plainf:id:mventura:20161031151303j:plain

神社を後にして、さて目的の鳥居へ。もと来た階段をくだってその向こう、海沿いの歩道に出ると、波に洗われる岩の上に鳥居の影がある。おお、あれが画像検索で何度も見た神磯の鳥居。さっそく練習がてら数枚撮って、あとは翌日の楽しみに。鳥居の向こうから昇る朝陽の絶景が人気の場所でもあるのです。

明け方6時ごろ海に行きたいのですが、と宿の方に話すと、その時間なら玄関も開いてますよとのお返事。翌朝起きると、週間予報の曇りを外して雨。朝陽までは期待してなかったけど、せめて朝焼けはほしかった……小雨のしとしとと降る薄暗い秋の朝、まだ眠りから覚めない漁師町の坂道をくだって海へと向かう。

日の出時刻の6時ごろには、朝陽を見に宿を出できた様子の人影もちらほら。けれども水平線にあるのは厚い雲ばかり。このために休みとってきたんだぜ…と使命を思い起こし、(カメラに)傘を差して数枚撮りました。小一時間の格闘、執念の一枚です。

f:id:mventura:20161101064434j:plain

別にモノクロで撮ったわけではなく、曇りすぎて風景に色味がなかったのです。

雨の中じっと立ってると、波の引きに、波際の石が擦れ合って、軋む音を無数に立てるのに気がつきます。この世と別の空間から響いてくるような、凄みのある音。この日、波が荒かったからかな。シャッターを開いたままの50秒、風景と向き合って待ってる時間はとても楽しかった。

宿に戻ると、朝食まで一時間ほど時間があったので、宿の朝風呂で冷えた体を温める。平日のおかげで他に人もなく、鼻歌まじりに温泉を楽しみました。もしかしたら、この時間が旅の間でいちばんの至福のときだったかも。天候には恵まれませんでしたが、満足な撮影旅行でした。