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日々帳

140字で足りないつぶやき忘備録。

ルーヴル美術館特別展 「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」 @ 森アーツセンターギャラリー

art

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お仕事終わりに森アーツセンターギャラリーへ、ルーヴルNo.9展へ寄ってきました。

フランスでは"漫画"は9番目の芸術として、論評や研究の対象に取り上げられているのだそうです。今回の展覧会は、漫画を通してルーブル美術館の魅力を語る企画「ルーヴル美術館BDプロジェクト」をもとにした展覧会。フランス語圏の漫画、バンド・デシネを代表する作家陣に、日本の漫画家も交えた作品を展示しています。

フランスでは、荒木飛呂彦さんより谷口ジローさんのほうが知名度があるというのはちょっと意外で、荒木さんはむしろ、今回のプロジェクトで名前を知られた感じなのだとか。谷口さんはフランスで芸術文化勲章もらってたりしてて、ヨーロッパでの評価すごく高いのだそう。

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印象に残ったのは”ルーブル美術館の亡霊”をテーマに、一枚イラストで物語と世界観をつくり上げるエンキ・ビラルの作品。この作品群はとくに、じっくり見入ってる人が多かった。絵的にはダヴィッド・プリュドム、ベルナール・イスレールも好きな感じ。

そんな流れで荒木飛呂彦コーナーに入るんですが、絵が上手いのは分かっていたけれど、改めて見ると、画面の構図(アップ/引き、煽り/俯瞰)がコマ遷移にそって巧みに使い分けられていて、やっぱりすごい人なんだな…としみじみ思ってしまった。

それからニコラ・ド・クレシー、松本大洋と、それぞれ鉛筆のラフ画から見れて、サラッと描いているようで、けっこう綿密なんだなあ、とか。あと、寺田克也さんの作品を見れたのが嬉しいことでした。短い物語なんですけど、世界観ちゃんとあって素晴らしかったです。

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左から:美術手帖2016年8月増刊号/松本大洋+ニコラ・ド・クレシー [玄光社MOOK](*昔買った雑誌)/
ポストカード(寺田克也ダヴィッド・プリュドム)

ミュージアムショップがまた良くて、図録にはヤマザキマリさん、寺田克也さんの漫画が別冊でおさめられていたり、出展品のコミック本が売ってたりして、散財してしまいそうなところ美術手帖(とポストカード)だけ買って、ひとまず帰ってきました。

イメージテーマを歌っているのが米津玄師さんで、どうせなら絵もおいてほしかったなあと思ってたら、米津玄師グッズとかあるのを知って…もう一回行かなきゃかな。米津玄師さんのイラストも、ペン一本でみっちり描く感じとか、ユーロ・コミックスの雰囲気にあってるかも。

vivi

vivi

  • 米津玄師
  • J-Pop
  • ¥200

まえに大友克洋さんが、日本の漫画家は働き過ぎて描くほど絵が衰えていく、と話していましたが、海外の漫画は刊行もゆっくりしていて、オールカラーだったり、よりアートに近い感じがある。それに加えてストーリーには神話や戯曲のエッセンスがあって、重厚な世界。特に今回はルーブル美術館にまつわる作品なので、内容も、教養試されるなあという感じがありました。

海外の漫画って、読み順逆だったり、吹き出しひとつにセリフつめ込んだり、あと社会風刺的なセリフにバーンと一コマつかったりして、はじめは戸惑いますよね。

てっきり夜22:00までの開館だとばかり思ってたら、森美術館の開館時間との勘違いで、森アーツセンターギャラリーは20:00まで。のんびり来たら閉館一時間前で…あまりゆっくり見れなかったので、森美術館の「宇宙と芸術」展がはじまったら、もう一回行こうと誓ったのでした。

あと、音声ガイドが神谷浩史さんでした。漫画の吹き出しはほとんどがフランス語なので、翻訳読むのに作品の説明パネル前にとどまりがち。音声ガイドかりればよかった! と後悔したので、次行くときは頼りにしようと思います。

ルーヴル美術館特別展 「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」
森アーツセンターギャラリー(六本木)
2016年7月22日(金)− 9月25日(日) ※会期中無休
10:00 − 20:00(最終入場19:30)
ルーヴルNo.9 〜漫画、9番目の芸術〜 | Manga-9Art

そんなわけで、想定した時間より早めに展覧会を見終えたので、満員御礼中のジブリ展へもよってみる。この日は入場待ちもなく入れたのですが、それでも中はたくさんの人。

展示はポスターのラフ画や水彩画があったり、原稿用紙に書いた宮﨑駿監督手書きのプロットがあったりして、思っていたより見応えありました。千と千尋の神隠しのポスターラフとか、しばらく見入ったりして。ただ人は多いのと、そんなに展示スペースあるわけではないのとで、さらりと見たほうが良いかな。

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海外コミック、ミュージアムショップで物足りなくなったら、青山ブックセンターに立ち寄るのもおすすめ。洋書コーナーにアメコミ、ユーロ・コミックスいくらかおいてあります。

まえに買おうと思って買わなかったバンド・デシネ本。amazon評価も上々。玄光社MOOKの松本大洋+ニコラ・ド・クレシー(の方がamazonの評価厳しいんだけど)も大変重宝してるので、またちょっと買いたくなったり…散財禁止してるのに。

追記

ローソンチケットで展覧会のチケットを購入すると、オリジナル記念イラストチケットがもらえるらしい。どのイラストになるかは、その場のお楽しみみたいだけど。

あと、この時期近くにあるテレビ局が夏祭りとかやってたり、ポケモンゴーやってるサラリーマンがいたり、ジブリ展があったりで、六本木は大賑わいです。どこのお店も人いっぱいで座れない…ってときには、ちょっと裏通り入ると、多少すいてる。

よく行くお店。なんだかいつも空いてて、ありがたいけど、もう少し賑わってもいいかも。レモンココナッツミニボン美味しかった。

関連URL

寺田克也さんのインタビュー記事、一枚目の画像は、今回のルーブル展で展示されてたやつじゃない? Apple Pencilで描いているらしい。Apple Pencil即買しそう。

バンド・デシネといえばメビウス。知ったのわりと最近なので、追悼版の冊子だけなんとなく買ったりしました。BDプロジェクトには入ってないのですね。

バンド・デシネについてまとめた記事。そんなに情報はないけど、絵の選び方とか、説明文とか丁寧だった。

ダヴィッド・プリュドムについて