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日々帳

140字で足りないつぶやき忘備録。

古本屋で聴いた音楽の話

池袋西口のほうにある古本屋にふと入ったときのこと。そのお店に流れていた音楽が気になりました。ドラムの細かな音が延々と続いてて心地が良くて、レジのおじさんに何の曲か尋ねようかと思ったものの、他のお客さんと話している様子で、結局聞けずじまい。

代わりにせまい書店内をしばらくうろうろしながら、音楽を三曲ほど聴いたところで、お店を出ました。あの曲は誰のなんという曲だったのかな。ジャズっぽいのは分かるけれど。

ジャズって素人のイメージだと、あまちゃんビッグバンドみたいな賑やかなものから、バーで男女がいい雰囲気の時に流れるムーディーなものまであり、正直よく正体がつかめないものです。そのどちらでもない雰囲気のジャズは初めてだったので、ずっとひっかかっていたのでした。

今回、きっかけがあってジャズについてまとめてみて、もう、これは絶対この人にまちがいないと思ったアルバムにつきあたりました。

二曲目でちょっと退屈なバラードが流れたあと、三曲目でドラムとベースだけの長い長いパートがあって、そこにサックスが重なって、めちゃくちゃかっこいい。あの日は晴れていたけれど、埃っぽい店内に満ちるスネアドラムの音は、小雨が降りしきる音みたいに聴こえたのでした。

というわけで、ウェブ上でジャズめぐりをしたあとのお気に入りの一枚は、ジョン・コルトレーンの「My Favorite Things」でありました。コルトレーンは他のアルバムも気になった。

After the Rain

After the Rain

So What

So What

マイルス・デイヴィスのso whatもかっこいいですよね。エレクトロニカとか好きな人なら、とりあえずこの辺から聴くといいと思いました。単調に反復してるし。タモリさんはモード・ジャズからジャズに入る人は不幸って言ってたけれど。

コルトレーンもマイスル・デイヴィスも名前は聞いたことあったんですけど、全く知らなくて、でもかっこよかったのがアート・ブレイキーでした。

「キャラバン」は、映画「セッション」のラストで演奏している曲でもあり、この曲もかっこいいけど、有名どころ聴いた感じでは「チュニジアの夜」が良かった。ドラムが好きなのかも…。

そんなわけで、大変おもしろかったジャズめぐりでした。

まとめた記事のほうはitunesをベタベタ貼ったら、ページ開くのに重くなってしまったので、気になった動画はこちらで引用しようと思います。

この演奏のドラムパートがすごくて。奏者はたぶん、カウント・ベイシー楽団のドラマー、ソニー・ペイン(動画に説明がないので..)途中パフォーマンスが入ったりして、ほんと楽しそう。

ジェームス・ブラウンの映画で描かれたエピソードで、楽器を指して「これもドラム、あれもドラム」と言ったとかとかいうのがありましたけど、リズムを刻むというのが、文化的ルーツの中でよほど強いのかな、と思ってしまうほどでした。

ジャズやファンクについて調べていると、しばしばローリング・ストーンズの情報に行き当たりました。あるときはブルースを歌い、またある時はジェームス・ブラウンダンスを披露する…

ジャズについて突然調べはじめたきっかけは、ジェームズ・ブラウンの映画を見に行ったからなのです。上映後のトークイベントで、ブラックパワーがスローガンになりはじめる1964年以前の公民権運動には、黒人に対しての白人の共感があった、という話がとても印象的でした。

黒人音楽がなければローリング・ストーンズは存在しない、と言われますが、JBの映画を2つもプロデュースしているミック・ジャガーは本当にJBが大好きだったらしく、ドキュメンタリー映画のインタビューでも、彼とのエピソードを話しています。

1964年T.A.M.I. Showで自分がトリじゃないことに腹を立てたJBを、顔なじみだったミック・ジャガーがなだめるが、怒りはおさまらない。これまでにない最上のパフォーマンスでステージを披露するJBに、その後のステージに立たなければならなくなったストーンズは…

客は入れ替わるから問題ないのだけど、「JBのプレイに比べたらどうだったかと言われるとね」とくしゃっとした笑顔を見せるミック・ジャガーは、本当に可愛らしかった。

調べててなかなかちょっと難しかったのが、コード進行でアレンジするのと、モードでアレンジするの違い。ピアノを弾きながら解説する動画はとても参考になって、アレンジの弾き比べとか面白かった。一口にコードの分解って言ってもいろいろあるんだなあと。

クラシック楽曲だと、あらかじめ音楽理論で組み立てた曲を演奏するけれど、ジャズだと音楽理論をルールにして、その場で曲を演奏していく感じ。

私はもともと延々反復してる曲が好きなので、モード・ジャズがいちばん抵抗感ないんですが、でも俯瞰で見て、ジャズのいちばんおもしろいところって、やっぱりスポーティーなビバップの時代かなあと思いました。

ある時ころがりこんできた”音楽理論”を、なんだなんだ、とりあえず分解してみようぜ、っておもちゃみたいにバラして組み立てて、やりたい放題やって。そのとらえ方が正しいかは分かりませんが…そういうイメージがあって、この時代の雰囲気はいいなと思います。

古本屋で聴いた音楽が私のなかのきっかけでしたが、改めて思ったのは、音楽ってメロディがどうっていうよりも、体験として得ていくほうが深い気がしました。アレンジ合戦もそうだけど、ジャズ喫茶みたいに誰かと空間を共有しながら聴くのも。(いまだとフェスとかかな)

その辺を書き始めるとまた長くなるので、この辺りでおしまい。

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