日々帳

140字で足りないつぶやき忘備録。

ギリシャ神話のもとのお話 :: BBC地球伝説「古代ギリシャ・神話の旅」

最近のたのしみは残業しながら備え付けのテレビでBBC地球伝説をみること(虚しい)。 

ギリシャ神話のもとを溯ると、ヒッタイト人の伝承にたどり着く。
彼らの神々の物語を、海洋民族のエウボイア人が取り込んで新たに作り上げ、それがギリシャに伝わった。また、ギリシャ神話はフェニキア人に出会い、文字を覚えたギリシャの人々によって後世に残ることとなった。

ヒッタイト人の神話(クマルビ神話)とギリシャ神話の天地創造の地は同じ場所にある。そしてその物語もよく似通っている。父である神を殺して神となった者が、自分も同じ運命を辿ると預言され、わが子を殺そうとする。父の目をごまかして生き延びた息子は成長してついには父を殺し、神の座につく。

世界の始まりは父親殺しからはじまるのだなあと思った。

スターウォーズは神話的と言われるけど、そのまんま神話だったのだ。
父というものが深い意味を持つのは、父性社会だからか、いや、それを言うならこの場合、母性社会にあたるのだろうアジア圏の神話が、どうなのか見てみないとなんとも言えないでしょ、とか考えながら帰ってきた。

ギリシャ神話は、芸術にも大きな影響を与えてきた。ヒッタイト人の豊穣の女神が、ギリシャ神話では愛と美の女神になって生まれ変わる。それは単にギリシャ人の好みでしょうね、と専門家の人が言ってて面白かった。

それはそうと、映画や小説といった物語を創るときには、神話や宗教への知識の深さって重要なんだなあと最近すごく思う。ので、別の機会にまたそのテーマで書きたいなと考えている。